読了本
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/09/04
- メディア: 単行本
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焚き火の好きな男子高校生のところはホラーっぽくてよかった。でも結局あれは気の所為でしかなかったのかな……寒暖の差とか月の満ち欠けとかが関係してるのかな、とか考えたりもしてみたが、世の中には不思議なことが満ちていて、それはただ「ある」だけだし説明つける必要も無いというのが恩田作品だから、なぜ?と追究するのは不粋かも。ていうかこの作品はほんとに恩田さんの好きなパーツを何でもかんでも集めて並べたジグソーパズルみたいなもんで、地下で根っこが繋がってるような深さはないんだな。そう割り切れば楽しめる部分もあった。焚き火のとこだけ独立した短編としてとりだしたら結構面白い幻想ホラーとして受け取れそうな気もする。