読了本・コミックス

騎崎サブゼロ作品集 世縒りゆび (リュウコミックス)

騎崎サブゼロ作品集 世縒りゆび (リュウコミックス)

今は無きアワーズライトは少年画報社の雑誌だったが、徳間書店から作品集として出るとは嬉しいかぎり。昭和20〜30年代?の日本と無国籍なファンタジー世界が錬金術でつながり、樹の内なる健気さと小梅の秘めたる闇がとけあう「濁り天窓」が好きだった。物語としては良くわからない部分も残るけど、丁寧なタッチとイマジネーションの豊かさには魅了される。これだけうまいのに、未だ完成されてない、もっともっと「漫画」がうまくなりそうな予感がするところがいいなあと思う。でも寡作な作家さんみたいだな……。