最近のテレビ

テレビ朝日「ドラマスペシャル 男装の麗人 川島芳子の生涯」がすごく面白かった。清朝の王女として生まれ、売国の女スパイとして死んだ芳子は黒木メイサ真矢みきの二役だったんだけど、どちらも凛としてかっこよくて素晴らしかった。あ、子供時代を演じた八木優希も可憐で演技うまかったなー。『逃亡者おりん』に出てたころから存在感のある子役だった。
素敵さでは黒木メイサも引けをとらないが真矢みきはさすがの貫禄。川島芳子という人間の複雑さ、妖しさ、哀しさ、純粋さを演じきっていた。チャイナドレスで艶やかに踊る姿より晩年のナチュラルメイクで地味な男物を着てるほうが迫力あってみとれた。「着替える時間くらいくださるでしょう?」のシーンがいまも忘れられない。戸籍の偽装を依頼する手紙を書き続けるときの鬼気迫る表情も。