読了本

マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい (GAME CITY文庫 こ 2-4)

マーベラス・ツインズ契 (1)だましあい (GAME CITY文庫 こ 2-4)

マーベラス・ツインズ契 (2)めぐり逢い (GAMECITY文庫)

マーベラス・ツインズ契 (2)めぐり逢い (GAMECITY文庫)

マーベラス・ツインズ契 (3)いつわりの仮面 (GAMECITY文庫)

マーベラス・ツインズ契 (3)いつわりの仮面 (GAMECITY文庫)

けっきょく最新巻まで読んでしまった。次が出るのは12月か、長いぜ……。
思い上がりに気付いてどん底まで落ち込んだ小魚児。復活までに三年を要したが、それも彼が人間的成長を遂げるのに必要な準備期間ではあった。花無缺が鉄心蘭によせる一途な思いにも涙を誘われたし。古龍の心理描写はその大胆な展開からは予想もつかないほど繊細で透明感があって、いつしか共感してしまうんだよな。慢心が消えても小魚児の性格は相変わらず。銅先生まで手玉にとってたのには笑ってしまった。血が呼ぶのか双子の敵対関係にも変化が生じてきており、ふっと心が通い合ったりするシーンには思わず嬉しくなる。
エセ大侠の江別鶴とその息子には腹が煮えてしょうがない。とくに江玉郎、お前ってやつはー!! 射周鳥英雄伝の陽康をちょっと思い出したが、あれより小物なくせに非道だよなあ。あー早くギッタギタにされてほしいわ。逆に死を前にしても他人に優しくできる小魚児の懐の深さにはグッと来た。鉄萍姑との洞窟行のところとか。なのに鉄心蘭には素直になれないのがもどかしい。彼女が可哀想でなあ……。悪人・江親子と小魚児たち双子の姓が一緒で、鉄萍姑と鉄心蘭も同じ鉄だったり、この辺には隠された意味があったりするのかな(中国の姓には限りがあるからたまたま一致しただけかも)。