読了本

うお、これはなかなか面白い。エキセントリックな貧乏公家の姫君・馨子に仕える乳姉妹の宮子をワトソン役に、密室で人が消えた謎と「見えない楽器」の秘密をさぐるライトミステリ。謎解きも楽しかったが想像以上に平安時代らしい雰囲気が出ててよかった。性愛におおらかな(それでいて下品にならない)あたりなんかいかにも貴族社会らしくて。とくに馨子のキャラはいいなあ。終章でまんまと騙されたよ! ロマンス的にも先が楽しみだ。