読了本

第二阿房列車 (新潮文庫)

第二阿房列車 (新潮文庫)

相変わらず列車に乗っては方々へ出かけている百けん先生。旅行鞄がいまだに借り物というのには吹いた(毎回貸すほうもすごい)。お供のヒマラヤ山系の巧まぬ曖昧っぷりもますます快調、寝言や鯔の刺身や鳥海山や酢ぶたなどのくだりには思わず笑ってしまった。先生も意地になって食べたアイスで頭痛を起こしたりしてるし。まったくいいコンビである。そんな合間にふっと幻想色を帯びた描写が出てくるのもこの紀行文の魅力のひとつだ。
「曲がった鉄橋」というのがイメージできなくてググってみたりもしたのだが良くわからなかった。縦に歪んでるのではなくて水平にくの字(あるいはへの字)型ということなのかな。