2008-05-21 読了本 投げ文―知らぬが半兵衛手控帖 (双葉文庫)作者: 藤井邦夫出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2006/06/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る表沙汰になると苦しむ人々がいるなら、たとえ罪があっても知らん顔をきめこんでしまう庶民の味方“知らん顔の半兵衛”こと北町同心の白縫半兵衛を主人公にしたシリーズ第2弾。ふだんは茫洋かつ飄々としてる半兵衛さん、実は田宮流抜刀術(居合い)の遣い手で、ひとたび剣が抜かれればたちまち腕が舞う血がしぶく。戦いの場面は普段との差もあいまってかなりかっこいい。「勾かし」のトリックはなかなか面白かったし、「残り火」の凄絶さはつよく印象に残った。