読了本

乱れ舞―秋山久蔵御用控 (ベスト時代文庫)

乱れ舞―秋山久蔵御用控 (ベスト時代文庫)

花始末―秋山久蔵御用控 (ベスト時代文庫)

花始末―秋山久蔵御用控 (ベスト時代文庫)

シリーズ第7弾、第8弾。ずっと連作短編の形だったこのシリーズ、『乱れ舞』では新顔の手下・由松の過去が明らかになったり、同心・稲垣の意外な一面がかいま見られたりなどしてて楽しめたが、『花始末』ではなんと初の長編が展開されていた。ちょっと驚いたけど長編もいけるなあ。緊迫感があって非常に面白かった。闇の始末屋が暗躍し、追い詰めるつもりが追い詰められ、さすがに久蔵側も無傷ではいられず……。こういう手ごわさ、焦燥感を味わわされるのもシリーズ初かも。ここで久蔵に協力した「知らぬ顔の半兵衛」さんがのちにスピンオフとして別出版社から出たわけね。