読了本
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2001/05/24
- メディア: 単行本
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「白魚の目」や「遺恨の桜」のようなやりきれない事件を、やりきれない部分を残したまま落とすところがうまいと思う。下手人を徹底的にやっつけてやりたい、天罰が下ればいいのにとか思うほど憎らしいけど、それをやったらいくら小説だといっても作意が過ぎるもんなあ。稲荷寿司屋の親父の正体と日道坊やのその後がたいへん気になるので『本所深川ふしぎ草紙』『幻色江戸ごよみ』も再読しなければ(読んだはずなのになんで覚えてないんだ私)。