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妙なる技の乙女たち

妙なる技の乙女たち

人類が宇宙に生活基盤を築きつつある近未来。シンガポールにほど近い赤道直下の島リンガには世界初の商用軌道エレベータが建設され、世界中の人々が集まる大きな街ができていた。そこで働くさまざまな職業の日系女性たちを描いたSF連作短編集。外に出るより内に潜る感じの話が好きなせいか「楽園の島、売ります」と「セハット・デイケア保育日誌」がとくに面白かった。「港のタクシー艇長」にランサムを思い出していたら参考文献にあがってた。表紙イラストは“どろ高”の人か。神秘的な色合いで綺麗。