読了本

名前探しの放課後(上)

名前探しの放課後(上)

名前探しの放課後(下)

名前探しの放課後(下)

気が付くと三ヶ月前に時間を引き戻されていた依田いつか。記憶にある「同級生の自殺」を阻止するためにいつかがとった行動とは。……辻村さんはぜったい手の込んだことやってるはず、と読みながらドキドキワクワクしてたのだが、クライマックスではのけぞった。うーわー、そういうことかよ! 『鉄子の旅』の横見さんの若い頃みたいな河野を助けて!と必死に念じていたというのに。あすな視点に比べいつか視点はなんか引っかかるなあと思ってたら伏線ばりばり盛り込んであったんだな。ラストでは思いっきり驚かされた。でもこれ単品だと意味がわからないね。分からなくても面白いからファンサービスみたいなものかもしれないけど。途中からひぐちアサで脳内マンガ化して読んだりとか。ひりひりして優しい青春群像な感じが『ヤサシイワタシ』の高校生バージョンみたいで楽しかった。表紙カバー絵も素敵だ。伏線ひろいながら再読しようっと。