読了本・コミックス

明治お伽怪談集 (ミッシィコミックス)

明治お伽怪談集 (ミッシィコミックス)

ケータイで第二シリーズが読めると知り、ついでに単行本を読み返す。明治の東京、若き百目恭市郎伯爵とその友・青い目の心霊研究家魔悪(マーク)が遭遇した怪奇事件のかずかず。そういえば最後に収録されてる「懺悔花火」がすごく好きだったことを思い出した。えんゆうかい公園、泣ける……。
ケータイ版のほうはレディス誌掲載とのことでぐっとアダルトな雰囲気。どれも読み応えがあって面白かった。物語内の時間はコミックス収録分から数年経つらしく、鳥子さんは姿をみせず恭市郎と魔悪が狂言回しとして登場するのみ。期待していた魔悪の奥さんの逸話はなかったが、コミックス&ケータイ未収録分のには描かれているだろうか。
しかしこういうエロスと怪奇の融合した、どこか虚無的で寂しい雰囲気の物語はいつか読んだことがあったなあ……と考えてて、ふと思い当たったのが都筑道夫の雪崩連太郎もの。こっちもすごく好きだ。