読了本

神隠し―秋山久蔵御用控 (ベスト時代文庫)

神隠し―秋山久蔵御用控 (ベスト時代文庫)

くるねこ大和さんが面白いと書いてた藤井邦夫作品。こないだ「逃亡者おりん」観てたらちょうど脚本を藤井さんが担当してて、がぜん読んでみる気になった。シリーズいくつか持ってるようだがまずはこの「秋山久蔵御用控」から。
剃刀とあだ名される南町の与力、秋山が市井の人々に向ける情け深さと、悪人に向ける冷酷な顔とのギャップが面白い。お金を貰わない必殺仕事人みたいな感じだろうか。軽めだけどニヒルな風情があってなかなか面白かった。続きも読もう。それにしても和馬とお百合はくっつかないの? お百合の登場はこれきり? おりんでもゲストキャラはさくっと殺されてしまったり別れたりするけど……あとを引かないさっぱりした読後感、これはこれで嫌いじゃない。


ところで。
http://homepage3.nifty.com/t-snow/main.html#080308さん経由で知ったtherehereさんのネット小説「wonder wonderful」がもう夜更かし覿面・寝不足必至のおもしろさ! 夜8時くらいから読み始めて、読み終わったら深夜3時だった。ぐはっ、もう3時間しか寝られん。つーかまだ夜11時くらいかと思ってた(部屋に時計がないのです)。こんなに没頭してしまうのは久しぶり。異世界落ちモノFTが好きなら読んで損なし、休日前夜から読み始めると吉でしょう。間違っても私のように頭ふらふらで出勤するはめにならぬよう。