読了本・コミックス

おお、これは原作よりもわかりやすいし、面白くなってるんじゃないか? 番子さんがもと書店員というのがうまく作用してるようで、専門知識や小ネタもさりげなく追加されててスキがない。しっかり『片耳うさぎ』asin:4334925642もオススメしてるし。なによりキャラがいきいきしてるのが楽しいなあ。杏子さんのきびきびした働きぶり、多絵ちゃんのドジっ子名探偵ぶりもいやみがない。続きが待ち遠しい。
ところで原作読んだときから気になっていた“6冊目”を本気で考えてみた(ほんとはコミック版で明かされるのを期待してたんだけどね)。これまでの流れからするとまず猫が出てくる話だと思うんだ……でもってSFか、宇宙や空に関係していて、イラストが素敵だとなおいい。少なくとも菜穂子はそういう本を贈ろうとするんじゃないか、という気がする。島村のほうは「自分の好みを押し付け」て買わせたお詫びに、同じ傾向でいちばん好きなのを「自腹で贈ろう」とするんじゃないかと。
ハヤカワ繋がりで『敵は海賊海賊版asin:4150301786、海外SF繋がりで『空飛び猫』asin:4062632101はどうかと思ったが、コミック版に登場してる本のサイズが文庫じゃないんだよね。ますむら版『銀河鉄道の夜asin:4030148301もよさそうだけど、漫画は少々ハードルが高いかも。ハードカバーで候補に挙げたいのは『カモメに飛ぶことを教えた猫』asin:4560046530。フォルトゥナータとゾルバの関係が何となくふたりと似てるので。でももし同じ本を贈りあってるのだとしたら、島村が自分を猫になぞらえるのはちょっとキザだな。うーん、正解が知りたい!

ひなぎく純真女学園 (1) (リュウコミックス)

ひなぎく純真女学園 (1) (リュウコミックス)

好きな同級生に素直になれない女の子をめぐるコメディ4コマ。ひたすら可愛くて面白かったが、ふくやまけいこが百合やBLを描くとはちょっと驚き。現代の女子高が舞台なので何げにオタクなネタがてんこもりでもある。まいっちんぐマチコ先生には茶ぁ吹いた。木成さんの私生活がいまだに謎に包まれたままなのが気になる。著者紹介の「アニメ『なつのひみつ』DVD化はいつ……?」って誰が書いたんだろ、編集さん? 私もDVD化してほしいよー! ジックヴックも復刊してー!

モンスターキネマトグラフ (リュウコミックス)

モンスターキネマトグラフ (リュウコミックス)

バーを飾る年増美女の恥じらいを含んだ笑顔にクラッときて購入。作者の昭和特撮怪獣ものへの愛と萌えにあふれた作品だった(しかも作者は女性だった)。興奮すると怪獣に変身して破壊の限りを尽くしてしまう体質の女を主役に据えて、コメディじゃなく直球のメロドラマをやっているのが新鮮で面白かった。マミヤさん色っぽいしなー。しかしこういう妻を持つと結婚生活ってどうなっちゃうんだろ……(いらぬ心配)。