読了本・コミックス

一瞬の風になれ(1) (講談社コミックス)

一瞬の風になれ(1) (講談社コミックス)

傑作小説のコミカライズ。主人公の人間関係や心理描写、練習のもどかしさと走る爽快感とが丁寧に描かれていて引き込まれる。小説の連はもっとクールな印象だったが漫画版では妙にかわいらしかったりと、微妙な変化をつけながら漫画としての面白さを盛り込んであるので、原作既読でも新たな気持ちで楽しめた。50m走で連のスイッチが入るところや、ラーメン屋でわいわいやるくだりなどは漫画ならではの分かりやすさと臨場感がある。キャラが入り乱れても一目瞭然なのが漫画の強みだ。谷口も可愛いし、続きが楽しみ。

劉備くん’08春 桃園畑でつかまえて (MFコミックス)

劉備くん’08春 桃園畑でつかまえて (MFコミックス)

なにこのタイトル(笑)。三国志マガジンが消えてYahoo!コミックに連載が移ってから追いかけてなかったが、迅速なコミックス化はありがたい。時事・TVネタは相変わらず多いけど、オチじゃなくてマクラに使われてて予想外の展開を見せるときはネタの旬が過ぎた後でもけっこう楽しめると思う。「ドスノート」とか「100人のギャル曽根」とか思わず笑った。あと表紙四コマに帯がかかると結末が変わるのだが、帯版のほうが面白い。帯つきのうちに読むべし。

サムライと私 (ウィングス・コミックス)

サムライと私 (ウィングス・コミックス)

江戸からタイムスリップしてきた浪人と、真面目でツッコミ体質の高校生が繰り広げる青春コメディ。すごく好きなシチュなのだが、弓削が割とすぐ現代に順応してしまうのが少々もの足りない。もっと混乱してほしい! カリカリしっぱなしの和樹にも疲れを感じてきたところでもう一人のサムライ仙ちゃんが登場、それからはいい感じに場がかきまわされて面白く読めた。副産物としては和算に興味を持ったり。嶋並みに数学はニガテだけど、前から気になってた『算法少女』読んでみるかな。