読了本

螢坂 (講談社文庫)

螢坂 (講談社文庫)

香菜里屋シリーズ第3弾。料理がほんとに美味しそう。客が謎を持ち込まず、マスターがえんえん酒と料理を出し続けるだけでも面白いんじゃないかと思うくらい読んでて楽しい。うっかり4作目を先に読んでしまったのが悔やまれる。虚心坦懐に読めないというか、ほろ酔いで舌鼓を打つ「つもり」になりきれないというか。ずっと他人事だったけど、悩みを抱えながら料理を味わっていた香菜里屋の客ってこういう気分だったのかもな……。