可愛い店名の由来や訳あり風なマスターの過去など、いくつかの謎が明らかに。その割にはモヤモヤが残る、歯切れのよくない終わり方ではあった。これでシリーズ閉幕なのだったら寂しいな。もうちょっと安心させて欲しかった……歌を忘れたかなりやだってハッピーエンドになるのに。別シリーズのキャラが集まって謎解きをはじめるのは、人生のクロスオー
バーの場たる居酒屋が舞台ならではのボーナスステージだ。でも北森さんは各シリーズを繋げるのが結構好きみたいなので、そのうちどこかでマスターの消息が知れたりするのかもね。蓮杖
那智シリーズしか読んだことないけど雅蘭堂おもしろそう、何てタイトルだろ……と調べてるうち、どうやら香菜里屋シリーズ第３弾『螢坂』を読み逃してたらしいと気づく。だから微妙に話が見えないような、穴があるような感じが残ったのかな。
主婦探偵ジェーン第８弾。ボランティア先のえんどう豆博物館で事件が……。まあ普通の主婦がそんなに殺人にばかり出会うわけもないので、シリーズとしてはちょっと苦しくなってきてるかも。ジェーンと
シェリイとの掛け合いが楽しいから、浅羽訳で出てる限りは読むけれど。しかし
アメリカ人ってボランティアにずいぶん時間と労力使うんだな、しかもそれが当たり前なんだな、と変なところで感心してしまった。
