読了本・コミックス

デイドリームネイション 1 (1) (MFコミックス アライブシリーズ)

漫研のシュールな日常。バカでめちゃめちゃ面白かった。kashmirってロリじゃないストーリーもの描くんだな（偏見）。漫研のなかで唯一まともな小岩井さんが変人ぞろいの面々から文字通りいじられまくるという変態すれすれコメディなのだが、漫画大好きカエル神様はとくに傑作だった。この人はやることなすことボケまくりなのに、妙に品があるからおかしい。セクハラ魔人の久遠寺先輩も上品で憎めない愛らしさ。ここまでやって下品にならないのは余人にマネのできない技だね。

探偵綺譚?石黒正数短編集? (リュウコミックス)

ユーモラスで奇妙な味わいの短編集。オフビートなコメディを肩肘張らないで楽しめるけど、中にはうならされるようなものも。ほろりと泣かせたのち微笑ませる「カラクリ」が秀逸。「気の抜けたビールで……」は雑誌で読んだときはあまりピンとこなかったのだけど、この本のなかではしっくりくるな。バカだけど好きだ。他の作家のと混じってる状態では石黒作品の醸しだす独特のテンポと雰囲気に嵌りこみにくいというのはあるかも。あとがき＆自作品解説がついて面白さ倍増。