読了本

水の精霊〈第2部〉赤光 (Teen’s best selections (2))

水の精霊〈第2部〉赤光 (Teen’s best selections (2))

前作で14歳だった真人とみずきは18歳になり、舞台は京都へと移る。四万十川と違って京都は都会だが、清らかな水の湧く地でもあった。水と交歓する能力のある真人は名水を巡りながら様々なことに思いを馳せる。だが彼の周囲は、自らの意思と反してふたたび騒がしくなっていった……。主人公が成長したせいか、内容が何だか児童書の枠に収まらなくなってきた。例えばノベルズで出てたら読者は今より増えてただろう。でも本来とどけたい年代には届きにくくなるよね……。もっといろんな人に読んで欲しい作品ではあるのだけれど。それにしても槍ヶ岳での再会は感動的だった。このシリーズ読んでると山に登ってみたくなる。