読了本・コミックス

それでも町は廻っている 3 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 3 (ヤングキングコミックス)

待望の第3巻。独特のテンポとゆるいギャグがたまらない。メイドに何の意味があるんだよと1巻の頃は思ってたけど、今はもうメイドじゃなきゃ物足りないもんな。歩鳥が料理する「ワン・オア・エイト」「ワン・オア・エイト・アゲイン」(1or8:好意的に訳せば「イチかバチか」の意味と思われる)が面白かった。やっぱり料理は味より心だよね! 歩鳥が読んでた文庫、斧冬美『怪々屍鬼』にも笑った。そりゃこあいよね!

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)

Present for me 石黒正数短編集 (ヤングキングコミックス)

コミックフラッパーなど少年画報社以外の雑誌に掲載された短編を集めたもの。石黒さんの短編ってときどき実験しすぎててワケわかんなかったりするけど、ここに収録されたものはどれもよかった。とくに表題作は秀逸。女の子かわいいし。でも「なげなわマン」のインパクトも捨てがたい。ファンレターを出したくなった年配の男性、あほなネタを描きたかっただけの作者、どちらの気持ちもわかる。

カボチャの冒険 (バンブーコミックス)

カボチャの冒険 (バンブーコミックス)

コミックスになってくれて嬉しいなあ。緑と生き物の気配にあふれた田舎における躍動感にみちたネコの日常。「冒険」のタイトルは伊達じゃない。欲を言えばカラーページはぜんぶカラーで収録してほしかった。描き下ろし「Kabocha in Wonderfield」も面白い! 欲を言えばもっと大きいサイズでのっけてくれてたらな。スケールが逆転した裏表紙のカボチャと作者もかわいい。

『Hallows』ひのきいでろう(司書房、2007)
クラウンシリーズの新刊。Amazonだとアダルト商品扱いされてしまうのだが、内容はごく普通の青年向け(第一話はちょっとだけアダルト)。心の病を題材にしながらも、主人公の心療内科医がこころ和む性格なので読後感はさわやか。水の世界を見る少年の話が可愛かった。続編が待たれるが、秋には「スパイダーズ・ウェブ」という新作も出るそうなので楽しみだ。

追記(2008.7.11)。
いつのまにか司書房が倒産してて、このコミックスも絶版になったらしく書誌情報が表示されなくなっていた。もったいないな……私なんか未だに折に触れ読み返すのに。ブログによれば著者はいま同人活動が主なようで。動物本つくってるんだ、いいなあ。欲しいけどイベントは人酔いするから行けんのよ。でもコミティア85、夢路行さんの委託本とかもあるんだな。うああ〜……。

Hinoki Iderow weblog「I'm NoLife」
http://iderow.exblog.jp/