読了本

女子大を休学しておばあ様の居酒屋「福乃」を継いだミラのもとにはおかしなお客が次から次へと集まってくる。みんなどこかヘンでちょっととぼけていて、少し哀しいけれど、したたかでへこたれない人々だ。『カワセミの森で』asin:4652086067の主人公ミラちゃんのその後が描かれている軽快で爽やかな物語。絶版なので図書館から借りた。面白いのになんで絶版なんだ。頼むからどこかで復刊してくれ。これが書かれた当時は『カワセミ』での暗黒時代は予定になかったんだろうけど、そういう体験をしたからこそ今のミラがある、というのは何となく納得できるな。