読了本・コミックス

蒼のマハラジャ 3 (ホーム社漫画文庫)

蒼のマハラジャ 3 (ホーム社漫画文庫)

蒼のマハラジャ 4 (ホーム社漫画文庫)

蒼のマハラジャ 4 (ホーム社漫画文庫)

ベネトン退治、マーサおばあちゃま大活躍、ラジャスタンの伝統的な婚礼の儀式と、胸躍る楽しい場面が続いて読みごたえがある(ラジマタ暗躍、アメリア来襲とかもあるけど)。苦難を乗り越えようやく幸せラブラブな生活が始まる……のかというと、待っているのはさらなる苦難の連続なのだった。シルバとモイラはもう大人になってしまったから、大人の事情が横行する世界へ率先して乗り込んでいかなければならない。この先けっこう辛い展開が多いせいか自ら記憶を封じてたみたいなんだが、読んでるうちにだんだん思い出してきた……ナルシスのこととか。

eensy-weensy モンスター (1) (花とゆめCOMICS)

eensy-weensy モンスター (1) (花とゆめCOMICS)

ファンタジーかと思ってたらあの虫歯菌みたいなモンスターはヒロインの邪悪な心が暴走するときの象徴みたいなものらしい。それでもひたすら可愛い話で、なのはと王子の心象風景をシンクロさせてみたりと実験的なこともやってる? 実は「彼氏彼女の事情」を読んでないので、津田作品のなかでどんな位置付けなのか分かってないんだけども。常に華麗で爽やかなのばらはともかく、蓮花のキャラが薄い……というかみんなキャラ薄めじゃない……? 変なアクがないのがいいとも言えようが。 

紅匂ふ(4) (BE LOVE KC)

紅匂ふ(4) (BE LOVE KC)

完結。祇園でのあれこれは面白かったんだけど、竜吾と決別するのになんで奥さんの毛皮コートをずたずたにするんだろ。そもそも妻子のある人と結ばれるならそれ相応の覚悟とか忍耐とかが必要なのでは? なのに竜吾に丸投げだし……。彼に二度と会わない潔さには感服したが、ときどき平然と突飛な行動に出るので咲也に共感しきれない。まあ女心に疎いといわれればそれまでか。舞妓としての波乱万丈な6年間が夢だったようにあっけなく普通の生活に戻っていくラストはぜんぜんドラマティックじゃないが、現実はそんなものかもね。これが大和和紀のオリジナルストーリーだったらぐわーっと盛り上げて終わるところなのだろうけれど。