読了本・コミックス

ラヴァーズ・キス (小学館文庫)

ラヴァーズ・キス (小学館文庫)

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

「蝉時雨のやむ頃」の帯で“畢生の感動シリーズ”なんてうたっているから身構えてしまったが、しみじみ面白かった。いいもの読んだなあと思った。鎌倉に住む四姉妹の日常を描いた「海街diary」シリーズは「ラヴァーズ・キス」の続編……というか、時を遡った後発の姉妹編ということになるのだろうか。朋章がえらく若いもんなあ。後日談だとばかり思っていたので、佳乃と付き合ってる朋章が前作の朋章だと終盤まで気づかなかった。我ながらウカツ過ぎる(酒屋の兄ちゃんが出てきてやっと分かった)。前作から10年以上の歳月を経たせいか、とがった感じがとれ円熟味を増した「海街diary」。続きがとても楽しみだ。

ことのは (花とゆめCOMICS)

ことのは (花とゆめCOMICS)

これもしみじみ良かった。「言葉」をテーマにした短編集。せつない気持ちも優しい気持ちも丁寧に、丁寧に描かれていて読んでて気持ちいい。麻生さんは暖かい話を描く人だなあ、もっといっちゃってる印象があったんだけど(「GO!ヒロミGO!」のせいかも)。間のとりかたも山場の作り方もうまい。冒頭の書道部の話が凄く好きなのだが続編とか描かれてないのかな。“決別状”にはほんとに血の気が引いた……。だからこそラストが生きるんだけどね。