2007-06-07 読了本 新釈 走れメロス 他四篇作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2007/03/13メディア: 単行本購入: 35人 クリック: 814回この商品を含むブログ (340件) を見る文学作品を森見風に翻案した短編5作。どれも京都が舞台になっており、登場人物たちは一部共通する。しかも作者まで出てくる。他の森見作品とも微妙に繋がっている。世界が狭いぶん濃密である。なんとも不思議な感覚だ。「山月記」と「桜の森の満開の下」がとくによかった。表題作「走れメロス」の気宇壮大なバカバカしさも捨てがたいが。真剣にくだらないことに打ち込めるのは若さの特権だ。