読了本

朝から雷雨。空が重低音のうなりをあげている。低気圧のせいかものすごく眠い。ぐっすり寝てもまだ眠い。ぼーっとした頭で何か読みたいと思っても、未読の山を片付けるのは億劫。なので『天才ファミリー&カンパニー』全11巻と『ディア・マイン』全4巻などをだらだら再読。そんな日曜日。ディア・マインは高尾滋作品のなかでいちばん好き。あー、咲十子も風茉も一美も寿千代もなんてかわいいんだろ。

おねだり女房 影十手活殺帖

おねだり女房 影十手活殺帖

駆け込み寺として有名な鎌倉の東慶寺を舞台にした連作短編「影十手活殺帖」シリーズの続編。さまざまな事情を抱えた女たちを助け、力になるのが寺役人の野村市助、そして門前の餅菓子屋のせがれ和三郎。この和三郎が実は甲賀忍びの流れをくむ術者で、影になり日なたになり市助をサポートするのだった。ばらばらの掲載誌でぽつぽつ書き継がれたものをまとめてあるため、ちょっと説明がくどいところもある。表題作がいちばん面白かった。おねだり女房おしまのキャラはちょっとしたものだ。