読了本・コミックス

ほぼ一話完結のファンタジック・ホラー。個人的にはホラー寄りのときのほうが面白い。ペットの種類だけバリエーションはあるのだれど、万物の霊長といいながら他の動物と関わらずには生きていけない人間の寂しさ、愚かしさ、愛おしさが描かれるところが興味深い。

絶対可憐チルドレン 8 (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン 8 (少年サンデーコミックス)

相変わらず面白いし、鳴かず飛ばずだったころの椎名高志からすれば美神にロリ投入したみたいな安定感は喜ばしいんだけど、ちょっと狙いすぎかな? という意識が常につきまとう。薫のエロコメ連呼とか……。とりあえず少佐に動いてもらってもっと話を進めて欲しいと思う。

1ポンドの福音 4 (ヤングサンデーコミックス)

1ポンドの福音 4 (ヤングサンデーコミックス)

完結。偉大なるマンネリの女王が描く完結編はいつも特別な雰囲気が漂っている。永遠の均衡が崩れる瞬間に感慨を覚えない読者があろうか(反語)。シスターがあっけらかんと耕作をいなして普段どおりの日常が来たっていいところなのに、ここぞというときには潔いのが高橋留美子のずるさなのかもしれない。

二人ぼっち (ニチブンコミックス)

二人ぼっち (ニチブンコミックス)

こういう夫婦って以外といないんじゃないか。部分的には似てるかも、とはうちの親と比べてみても思うのだが。若いときの愛は続かなくても、こういう老後を迎えられるなら結婚してみたいかもね。夫が妻にべたぼれというか、唯一無二的に惚れ込んじゃってるのが可愛い。

親指からロマンス 6 (花とゆめCOMICS)

親指からロマンス 6 (花とゆめCOMICS)

親指からロマンス 7 (7) (花とゆめCOMICS)

親指からロマンス 7 (7) (花とゆめCOMICS)

普通に面白いけど、すばらしくリアリティがないなあと思った。リアリティのなさは共感や感情移入を拒む。陽介の過去が語られるのだが、ギャグとしてでないシリアスな事件として受け入れるのは難しかった。陽介が過去の事件として語れないというのが少々イタい。

アニメがお仕事! 6 (ヤングキングコミックス)

アニメがお仕事! 6 (ヤングキングコミックス)

キュッと広がった口の描き方がりりしい印象を与えはじめてきた第6巻。Tらのあなの某関係者には巨乳を期待されているイチ乃だが、弱さや頼りなさは依然としてありながらもようよう自立していく(会社に心身すり減らされながら)姿にエールを送りつつ見守りたい気持ち。