読了本・コミックス

ばら色の頬のころ―when I was thirteen (F COMICS)

ばら色の頬のころ―when I was thirteen (F COMICS)

中村明日美子の絵はちょっと癖があって私には読みにくかったのだけれども、最近その癖がいい感じに抜けてきたと思う(毒がなくなって寂しいという意見もあるかもしれない)。ストーリーはこれまた痛々しいが、大人の都合に翻弄されるばかりの「ばら色の頬をした少年時代」をくだらないと言い捨てるしかなかったポールとアンドルーが、描き下ろし短編ではいろんなしがらみを背負い込まなくてもよくなってて、くだらなくない人生を手に入れてるようなのが嬉しかった。「Jの総て」にその過程が描かれてるのかな、とドキドキしながら書店に行ったら1巻しかなかった……。

Jの総て (1) (F×COMICS)

Jの総て (1) (F×COMICS)

なのでとりあえず1巻だけ確保。全3巻。女以上に女らしいオカマの歌姫Jが自ら語る半生記とは。「くりくり頭のオカマの天使」がどうポールたちを救ってくれるのかと思っていたら、Jの生い立ちはそれに輪をかけて救いがなかった。マリリン・モンローになりたかった少年は周囲に拒絶されつづけ、ついにニューヨークをめざす。のか? ギムナジウム編はこれで終了? うーん、はやく続きを手に入れないと気になってしょうがない。

Dark seed 2 (バーズコミックス ガールズコレクション)

Dark seed 2 (バーズコミックス ガールズコレクション)

目覚めた“闇の種子”は確かに不気味なんだが、何故そんなに恐れられているのだろう。この世を破滅に導くとか、地獄に変えようとするとか、そんなありふれた(!)ことを起こす感じではなく、ニコルの中のエルバートが望むものはとりあえずシィリアだけのような気がするけれど、それがこの世界ではものすごい禁忌で、驚くべき災害をもたらす元凶だったりするのだろうか? 番人の役目を継承したセレストがすべきことはいったい何なんだろう。話が進んだようでいて、いまいちよく分からん。

誰も寝てはならぬ(6) (ワイドKC モーニング)

誰も寝てはならぬ(6) (ワイドKC モーニング)

ちょいダメ大阪人と愉快な仲間たちのお気楽都心ライフ、って帯のあおり文句はこの作品をうまく言い表している。確かにそれ以上でも以下でもないな。「お気楽」ってとこがポイント。ハルキちゃんはお天気キャスターのオカちゃんと早くくっつけばいいのにと思っていたら、相撲見物の彼女とよろしくやりはじめた! ここんとこゴロちゃんがおとなしいからってお株を奪うことないのに。まあこのゆるさが魅力でもあるのだが。