本棚カーテン

さて、壁一面の本棚をつくってもらったはいいが、窓からの日光が棚に思いっきり当たっているのは困りもの。これでは本の焼けや色褪せが心配なので、窓とは別に本棚にもカーテンを下げようと思い立った。でないと窓もおちおち開けられない。
工事施行担当の父に頼んで棚の上部にカーテンレール(伸縮自在で棚の幅に合わせられるもの。ホームセンターで購入)を取り付けてもらう。しかるのちカーテンのサイズを決めるため寸法をはかると、だいたい巾300、丈160くらい。面によって微妙にサイズが違うけれど、これが二部屋で3面ぶんある。
うち2面は西日の直撃を受けるため遮光性の高い布地が望ましかろう。自作することも考えたが、10メートル以上もの生地を買って来て水通しして手縫い……なんて想像するだに恐ろしいので素直にカーテンの大型専門店へ行く。オーダーは時間もかかるしめんどうだから長めの既成品の丈を自分でつめようと思う。
色柄と遮光性と値段のかねあいで2時間ほど頭を悩ませ、なんとか買い物終了。疲れた……。私の好みは模様が主張しない、地色は淡いベージュやグリーンなどのナチュラル系のやつで、母に言わせると「何だかパッとしない、病院のカーテンみたい」なテイストなのだが、ほっとけっつの。
さっそく掛けてみる。基本的に両開き。壁が布ですっぽり覆われて、最初はなんだか部屋が縮んだような圧迫感があったものの、慣れるといい感じだ。本の背表紙のごちゃごちゃした色あいが隠れただけで、こんなにも部屋が落ちついた雰囲気になるものなんだなあ。ウオッシャブルなのも手入れが楽でいい。既成品だと丈はいくぶん長めだがさほど気にならないので当面このままで。
西日の当たる側のカーテンは遮光率99.99%以上という生地。真夏の直射日光に耐えられるかはまだ分からないが、ブラインドをしめきりにしておくと部屋が暗いので、今の時期に気兼ねなく日光を室内に取り入れられるのは嬉しい。窓のカーテンは近いうちに光が透けるリネンやガーゼで自作するつもり。