待望の第二巻。シビアな現実を取り扱ってはいるが、暗くならずお涙頂戴にも流れず品よくまとまっており、毎回意外な展開となるので読んでて飽きない。「さえぎるものは何もないところを進んでいくワニ」が切なかった。ともあれ天賦の才を使いこなしつつあるヒロイン楠野の将来が楽しみ。あとがきの「作者のキャラ」はかなり意外だった。まあ確かに地味な印象の作風だけれども、この場合の「地味」は褒め言葉だ。派手でないにもかかわらず何故か目を引かれる魅力をそなえているのだから、へんにいじろうとしなくていいのでは。
表紙を見る限りではちょっと古風な絵柄だなと思った。が、個人的にこういうのは嫌いではない。手にとって見れば中身はそう古風でもなく、丁寧に描いてあって好感が持てた。大柄でこわもての小熊くんと小柄できさくな大熊さん、二人の縁をアン
ティーク着物がとりもつ「少女漫画の良心」的なラ
ブコメディ。着物のうんちくがもっと盛り込まれるといいなあ、「こぐまや」のおばあちゃん素敵だし。『
猫町ショップガイド』の姉妹編らしいのでそっちも読んでみたい。
◆ミクログ
http://smiku.jugem.jp/
