立ち去ったはずの人物が次の場面では普通にいたり、けっこう展開に脈絡がなかったりするのだが、かっこよくて面白いから気にならない。この巻の終り方なんて他の作家ならなんじゃそりゃあ！と怒るとこだが
古龍なら許せてしまう。西門吹雪やっぱり夫人とラブラブだった……いつのまに！？ でも素敵だから問題なし。花満楼が行方不明なことだけ不満。どこにいっちゃったんだ。でもそのうちひょっこり出てくるんだろうな。シリーズ通しての謎は相変わらず謎のままで気が揉める。
シリーズ最終巻。ミステリ的にも面白かったがロマンス的にも楽しかった。河上くんも涼も成長したねえ。骸惚先生と澄夫人の洋装（しかも正装）が見れらたのも嬉しい。途中いきなり緋音視点に変わっていつもの講談調じゃなくなるのが違和感あるけど、上流階級のことを語るのに講談調は似合わないのと、同時に二か所で事件が起こると混乱しやすいので差別化をはかったのかな。それにしたって“恒例の謝罪”は…………あんまりですワ！！
