読了本

あしたも着物日和

あしたも着物日和

著者が着物に興味を覚えてから現在に至るまでを振り返ったコミックエッセイ。何とも言えずやさしく可愛らしい味わいがあって、すごく面白かった。近藤さんの描く時代ものの愛読者だが、エッセイはまた違った雰囲気があってイイ(現代ものもまた違うんだよなー)。やっぱり好きなことを語ってるエッセイって楽しいねえ。自画像かわいい。今まで礼装としてのキモノしか着たことがないし愛着もなかったけれど、日常着として着物を着てみたくなってしまった。木綿愛好家としては川唐が気になる。

ヘビィなネタにチャレンジしている。あとがきを読んだら許容せざるをえないな……ちょっとずるい気もするがそれなりに誠実だとは思うし。前作のことがあるのでハラハラしながら河上くんの推理を見守っていた。でもやっぱり骸惚先生にダメ出しされてしまう河上くんに萌え。”この人”と“私”と“コイツ”についての謎も核心にせまりつつあるようで、最終巻が非常に楽しみ。先生の実家でなにか起こるのか? 口絵は仮にもミステリなんだからもう少し気を遣ってほしかった。