読了本

動物園の暗号 (現代ミステリー短編集 (3))

動物園の暗号 (現代ミステリー短編集 (3))

児童向けに編まれたミステリ短編集、一作家一冊で全10巻。故人のベテランから中堅までとり揃えてあり、全巻読んでみたいと思わせるラインナップだ。3巻の主役は有栖川有栖で、書き下ろしはないが学生アリス、作家アリス、山伏地蔵坊、ノンシリーズの中から1作づつ選んである。内容はかならずしも児童向けではないけれど、大きな活字に総ルビなので読むには困らないはず。これでミステリにころぶ少年少女がひとりでも増えますように。5巻の都筑道夫、6巻の仁木悦子、8巻の光原百合、9巻の森博嗣がとくに気になる。

おちおち死んでられまへん―斬られ役ハリウッドへ行く

おちおち死んでられまへん―斬られ役ハリウッドへ行く

今もなお大部屋道をつらぬき続ける福本清三さんの聞き書き集第二弾。「ラストサムライ」のオファーがあってからクランクアップまで、撮影中に迎えた東映の定年、そして現在をフクさんが語りつくす。なかでもハリウッド体験談がやっぱり面白い。関西弁の語りがいい味出してるのです。DVD購入したので沈黙の侍に注目しつつ観たいと思う。巻末のファンクラブ会長・五十嵐氏による入魂の出演作品おすすめリストが素晴らしい!