最近のテレビ

年末年始の番組はまだ録画したままのも多いが、雑感をば。
4日テレビ東京「ドランクモンキー・酔拳」は懐かしくてつい観てしまった。ティーンエージャーの頃、ジャッキー・チェンは私にとってヒーローだった。なのでいまだに「鉄拳チンミ」とか好き……ヨーセン道士は完全にスー師匠へのオマージュだよね。
5日フジ「金田一耕助シリーズ第4弾 悪魔が来りて笛を吹く」は原作が面白いので期待していた。ドラマ版も妖しげな雰囲気いっぱいでなかなかよかったと思う。フルートの音色が耳から離れない。稲垣金田一のナルシーっぷりにはもう慣れたし。ランニング姿の成宮寛貴が筋肉ムキムキでちょっと可笑しかった。最近の俳優さんって鍛えてるなぁ。
NHK BS-hiの日本美術シリーズを観たり観なかったりしたなかで「アニメのルーツ・鳥獣人物戯画の不思議ワールド」はかなり面白かった。繋ぎのおかしい部分を入れ替え、散逸した場面は断簡や模本で補いながらオリジナルの内容を復元していく過程にはワクワクした。
チャンネルNECOで「神雕侠侶」開幕。「射雕英雄伝」の続編のため冒頭から高いテンションで視聴者をひきつける。相変わらず人の話を聞かないまま乱闘が始まってるが、アクションは華麗だし小龍女は絶世の美女だしで眼福このうえなし。楊過の子役の憎たらしさはさすが楊康の遺児という感じ。大人になってからはどうだろ?
6日深夜BS-i犬神家の一族」は旧版を放映。途中でCMがまったく入らないのが嬉しかった。場面転換のキレがよくて観てて気持ちがいい。名作だと思う。リメイク版はほんと何のために作ったんだろ……。
7日NHK風林火山」、今年の大河は冒頭から素晴らしいなあ! 井上靖山本勘助という地味めな素材をうまく料理している。これからの1年が楽しみでならない。内野さんをドラマでみるのは初めてかな、すごく雰囲気と迫力のある人だ。演技もいいけど声が声優並みに良くって痺れる。「蝉しぐれ」再放送第一話を見逃したのが痛恨の一撃。
BSフジ「レ・ミゼラブル 少女コゼット」。…………。名作劇場ならではの持ち味がことごとく消されてる気がする。観ててぜんぜん心が躍らないのは年をとったせい? ならいいんだけどさ……。
7日8日と二夜連続でテレ朝「白虎隊」。まず文句を言ってしまうが、前後の現代劇は蛇足、コマーシャル多すぎ、ナレーションが余計。現代編と過去編とではテーマがずれていて変な気分になったし、ナレは「義経」なみに多くて余韻を殺していた。10分たたずにCMが入るのでは緊張感がだいなし。しょうがないからCM中は石川雅之『人斬り龍馬』ISBN:4845827433二本松少年隊」を読んで集中を保っていた。
前編よりも後編のほうが見ごたえはあったが、ほのぼのした部分も悪くはなく、後の悲劇性をさらに深めていた。娘子軍の勇ましさには目を瞠るばかり。戦闘シーンは酸鼻をきわめ、額を撃ちぬかれた小夜子の起き上がりこぼしが持ち主と同じ傷を作っていたのが涙をさそった。しかしドラマとしては全体的に脇が甘く物足りない。思わず名作の誉れ高い日テレ版DVDをAmazonで注文してしまったよ。