読了本・コミックス

青い花 2巻 (Fx COMICS)

なんだか杉本先輩が主人公みたい。というか、読んでていちばん気持ちが寄り添うキャラなんだよなあ。人当たりは悪くないのにどこかいつも一歩引いてるようなところがあって、ふみに対してでさえも本心をさらけだすことはないのに、思い人に声をかけられたくらいであっけなく仮面がはがれ落ちてしまう。そんな脆さに共感するのかも。ラストシーンのふみもそうだなあ……。それにしてもふみがあーちゃん家にお泊りしにいくのは微笑ましい。

辣韮の皮―萌えろ!杜の宮高校漫画研究部 (5) (Gum comics)

ジャスティスの仮面ライダーねたが相変わらず面白い。意味はよく分からないんだけども。なんで響鬼やカブトはダメなの？　笹美ママン主腐化＆初コミケ参加編には吹きだした。牧子のコスプレも毎回楽しい。だめっこどうぶつのちー子コスが可愛かったな。おまけ企画がそこはかとなく腐女子仕様なのは、まぁ……ギャグとしてマンガの中でやおいネタが使われる分にはいいんだが、実際に読むのはキツイのでぜひ今回限りで。

花々のゆううつ (FLOWER COMICS SPECIAL―うるわしの英国シリーズ)

<うるわしの英国>シリーズ四冊目。えーっ、もうそんなになるのか。雨柳堂シリーズなんかと比べると、華やかな雰囲気のわりに各話の印象が薄めなので……最もインパクトがあるのが猫のヴィルヘルムだしなあ。このまったり感も悪くはないんだけど。いい青年なのになぜか結婚相手がみつからないコーネリアスの話がいちばん好きなので、もっと彼の出番が増えると嬉しい。あとヴィルヘルムの掌編で本格推理やってほしい！

大江戸綺人譚―のっぺら女房 (時代劇漫画刃)

激しくエロいけど面白い。森薫もどこかで面白いって言ってたな。江戸の奇人変人が繰り広げる騒動を描いた時代もの読み切り集で、死体になってみせるプロ「骸芸人」の話や、大酒呑みたちのとんでもない合戦話など、どれもバカバカしくて可笑しかった。なかでも憂さ晴らしに皆でよってたかって廓一軒全壊させちゃう第一話はよかった。ここまで爽快に描かれると却ってめでたいくらいで正月の読書にはふさわしいかと。

山猫山だより (ヤングキングコミックス)

まるっこくて丁寧なタッチの絵柄に惹かれて購入。ニンゲン３人と15匹の猫＆犬１匹がおりなすのんびり楽しい田舎ぐらし日記、だったのが途中から闘病記になった。すごく切ない……。猫や犬たちのエピソードは可愛くて面白いし（リンゴとモモタロウのがとくに好き）、闘病記もしめっぽくはないので楽しく読める。でも、もっともっと続きが読みたかったなあ……。少年画報社のサイトで立ち読み可能。
http://www.shonengahosha.jp/comics/index.php?c=201004-01