読了本

伯爵と妖精 あいつは優雅な大悪党 (伯爵と妖精シリーズ) (コバルト文庫)

伯爵と妖精 あいつは優雅な大悪党 (伯爵と妖精シリーズ) (コバルト文庫)

伯爵と妖精 あまい罠には気をつけて (コバルト文庫)

伯爵と妖精 あまい罠には気をつけて (コバルト文庫)

<伯爵と妖精>シリーズ――舞台は英国ヴィクトリア朝。妖精と人間の橋渡しをする“フェアリードクター”リディアと、女たらしで過去にワケありの伯爵エドガーとが繰り広げるファンタジーラブロマンス。まとめ読みを勧められたので3冊イッキに読んだのだが、なるほど面白かった。これは続きが気になるな。
題材やシチュはいかにもコテコテなのに意外とさらっと読めるのは文章のせいかも。1冊目あたりはあらすじかというくらいさっぱりした展開と描写で、もうちょっと物語に肉を付けてもいいのでは……と思ったものだけど、その辺の不満は巻を重ねるごとに解消されていきそう(なんたって既刊が9冊も出ている)。
闇の帝王“プリンス”にまつわるサスペンスが物語に影を落とす一方で、様々な妖精たちが入れ替わり立ちかわり登場しては話を賑やかにする。猫の姿をした妖精紳士ニコはいいなあ。3冊目のゲストキャラだった水棲馬ケルピーも好きだった。再登場するだろうか、人間の嫁さんもらった弟とかも。