読了本・コミックス

チキタ★GUGU (6) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

チキタ★GUGU (6) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

TONO作品のなかでも際立って凶悪な少女パイエが妖となってチキタたちの前に現れる。狙いはクリップ――。この期に及んで謎めいた新キャラ・ダムダムも物語に参入。なにやら重要な鍵を握る人物のようだけど、いっこうに先が見えてこないのがもどかしい。うう、話はまとめに入ってるんだか入ってないんだか。あとがきによれば8巻までは出るようだが。クリップはすこし性格が変わってきて、今までよりもずっと感情を表に出すようになった。チキタのほうがよっぽど仙人じみてきた、というか影が薄くなった。大丈夫なのかな。あんまり悲しいことにならないといいな。とのさんはサラッと悲劇を描くから怖いよ。

レディー・ヴィクトリアン 19 (プリンセスコミックス)

レディー・ヴィクトリアン 19 (プリンセスコミックス)

ちょっと展開を急がせすぎな感じがする。いろんなことが次々に起こって余韻にひたるひまもないのはもったいない。読者としてはもっとじっくり登場人物たちと付き合いたいのだが、連載だと1話ごとに山場をつくんなきゃいけないから、コミックスでまとめて読んだときにイベント盛り沢山な印象になっちゃうのかも。殿下とエセルの問題はまだ引っ張るのかー! 表紙には思わず突っ伏した。男が女に化けて誰にもバレないほど美しいのは全然構わないんだけど(少女漫画的にはね)、喉元があらわなドレスだけはすごく気になってしまう。シメオンの巻末四コマは面白かった。今回の騒動ではシメオンの株が上がったなあ。

紅匂ふ(3) (BE LOVE KC)

紅匂ふ(3) (BE LOVE KC)

かわいそうなキンタロー先生。どうせこうなるんだろうとは思ってたが。原作の副題が「ほんまの恋はいっぺんどす」で、それはおそらく竜吾のことなんだもの。再登場するのかな……だとしても恋の相手じゃないんだな。かわいそ。咲也たちの会話は私がわずかに知ってる京都弁とはちょっと趣が違う感じ。京の花柳界で使われる言葉はまた特殊だったりするのだろうか。とても耳に(目に?)残るので、コミックス読んだ直後は気づくと咲也のしゃべる言葉をなぞってものを考えていたりした。それにしてもゆり香姐さんのエピソードは切ない。