ほんと読み応えがあって面白かった。“学舎”というタイトルとはあまり関係ない話もあるけど……「先生、僕は」(これ妙に好み。ふわん)と「森へ」(息を詰めて読んでしまう)あたりは方向性が正反対だし、現代ものもファンタ
ジーものも混じってるし。でもどの話にも捨てがたい魅力がある。とくに清楚な色気が漂う「アルベル
ティーナ」はたまんない! カ
バーイラストも素敵だ。
実は同人誌で活躍されてたころからファンだったのです。これは読んだことない作品なので
エンターブレインから出てくれて嬉しい。西欧風の異国で繰り広げられる穏やかな人間模様に古きよき少女漫画の香りを感じた。アーサーは
萩尾望都のフロルっぽいなと。それにしてもちびのマージは可愛い。ぱふで連載されてた「フクちゃん旅また旅」が収録されたのも嬉しい。
なんだか信長の死(秀吉の妄想って訳じゃあないんだよね?)は長益のむせかえらんばかりな生命力に喰われちゃったな。まあ私が長益様みたいな派手キャラが好きだからそう思うのかもしれないが、この作者は死に様の綺麗な人物より生き意地が汚い人物のほうが魅力的に描けてる気がする。光秀の死はどう描かれるのか。ハートの旗には茶を吹いた。
前巻で浮上したかと思ったら……。ひゃ〜痛い痛い痛い痛い、作者の石田さん容赦ねぇ〜。でもイチ乃を悩ませるのに絵や雰囲気だけでなくちゃんと言葉で語らせるから、彼女の心の動きがはっきり分かる。そこがこのマンガの好きなとこだ。で、今度こそ浮上したかと思ったらまたもやピンチに突入。社会は甘くない。今なら
谷川史子のイラスト入り帯がついてる。かわいいよ。
で、その谷川さんの新刊。この人の本をちゃんと読むの初めて……いつも結構グサグサ来るので最後まで読み通せたことがなかった(ヘタレすぎる)。だがやっぱり安易なハッピーエンドよりはひりひり辛く切ない終わりを迎えるほうがまだまし。そういうふうに恋を失った蓮子のその後も丁寧に描かれていてよかった。キャラの中では小説家志望のゆりが好き。
時は室町。残虐非道な大妖・ガゴゼは謎の仮面
少年陰陽師に力を奪われ小さな子どもの姿になってしまう。が、化け物にも愛される不思議な雰囲気をまとった少女・鬼無砂(きなさ)に拾われてからは人間的な感情らしきものを示すようになっていたのだが……。やだよやだよあんな終わり方は! 何かの間違いであってほしい。
帯にはハズレなしとあるが個人的にはかなりハズレ。可愛くて色っぽい女の子がわんさか出てくる時代劇
エロコメとしては秀逸なのかもしれないが。心がダメになってるって、じゃあ今までまるまる一巻かけてやってきたのは、そしてそれを読んできた私はいったい何だったんだ? この展開を2話くらいでまとめてくれてたらまだ許せたけど……。お家再興の前にまず角に向き合おうよ。