2006-08-19 読了本 ぼくのキャノン作者: 池上永一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/12/04メディア: 単行本 クリック: 30回この商品を含むブログ (25件) を見るサマンサやモモコ級のキャラが活躍する池上作品に慣れてるせいで、これだけ奇想天外なのにずいぶんこじんまりまとまっているなあとか思ってしまう。だがそれでいいのだ。もしサマ・モモみたいなのが出てくる話だったら、マカトや樹王たちが守ってきた村は破壊されてしまっただろうから。村の過去が語られはじめて以降の展開は切なかった。篠原少尉がエイサー用の紫色のマンサージを頭に巻くシーンでついに涙腺決壊。博志の発明が一刻も早く現実にも実用化されるといいのだが……。THE BOOMの「島唄」で名前だけ知っていたデイゴの花の画像を検索してみた。ハイビスカスのような花を想像してたらぜんぜん違ったが、村がバーミリオンに染まるという意味がよくわかった。