読了本

白夫人の幻 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1789)

白夫人の幻 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1789)

<ディー判事>シリーズ最新巻。今回はプロットが緻密で面白かった。怪奇趣味に頼り切らず、落ちもきれいについてて満足。女傑・良菫花さんはかっこいいし! いつも判事の手足となって働くマーロンたちが休暇で不在のため、捜査の助手をつとめるのはディー家に代々仕えた家僕・いぶし銀キャラの洪警部だ。判事と警部のやりとりはセイヤーズの描くピーター卿とバンターを思い出させて微笑ましい。次巻からは初期作品の改訳と新訳を交互に出すらしい。絶版になってる三省堂版のやつかな? 未読なので楽しみだ。