読了本・コミックス

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))

気弱で甘々のラブソングが好きなギター青年が、どこをどう間違ったか悪魔系デスメタルバンドのボーカルとなってインディーズシーンを席巻! 実生活では夢見るおしゃれさんなのに、舞台にあがると数々の猟奇的な伝説を持つ男・クラウザーII世に変貌する。そのギャップがバカでめちゃめちゃ笑える。CDショップも「誰かに殺意を抱いた夜はこの曲を聴いて眠ってほしい」とイチオシする曲のインパクトは凄まじく、阿鼻叫喚のライブはある意味爽快だ。しかしホントのデスメタルファンからは呪われそう……よう知らんけど。

大学でうっかり新体操部に入ってしまった文学青年・縁のスポ根ラブコメ。桑田作品のなかでは一番好きだ。タイトルがいかにもな感じだし、ときどき狙ってるっぽいシーンもあるんだけど、内容はBLではなく何故かBLらしさも限りなく薄い。ホモなキャラまで出てくるのになあ……ホモ哲はBL苦手な私が桑田作品のなかでいちばん好きなキャラだったりする。いちずで泣かせるんだこれが。ヘタレな縁とゴーイングマイウェイな先輩たちとの掛け合いも楽しい。

タッジー・マッジー (第1巻) (白泉社文庫 (や-5-3))

タッジー・マッジー (第1巻) (白泉社文庫 (や-5-3))

これも待望の文庫化(読むのは初めて)。『フィーメンニンは謳う』と繋がりがあるらしく、一部登場キャラが重なっている。タッジー・マッジーとはハーブで作った小さな花束で、そのむかし香りによって魔を払い身を守るためのものだったそうだが、この話のなかでもハーブと魔は重要なキーワードだ。ぜんぜん普通じゃない少女、主人公のロッテに秘められた謎とは何なのか。ルルーが町を追われるに至った事件が気になるなあ。