待望の文庫化、全3巻予定。大好きな作品なのに最後のほうは未読なので復刊がすんごい嬉しい。当時は歴史ものと思っていてホラー&ファンタ
ジー要素はあまり意識してなかったが、言われてみれば通魔鬼(トンモークイ)の造形とか凄いよなあ……。李氷の死体ドロ挨拶には思わず笑った。こういうとぼけた味と醒めたセンスの融合が白井作品の魅力のひとつだ。ギャグ4コマの
劉備くんシリーズでは超絶三枚目な
周瑜がまともな(?)二枚目役で出てくる「随尸鏡」も忘れがたい。転生を繰り返す永遠の恋人「セイちゃん」との因縁も深みを増しつつあり、続きが待ち遠しくてたまらない。あーもーほんとに復刊してくれてありがとう
ホーム社&
集英社!
りんの母親・秋と現保護者・レイジの過去が語られる。もんもんする秋さんてばなんて可愛い。最愛のひとと死に別れ、その忘れ形見をいとおしむあまり若くして父性バクハツなレイジ。
千羽鶴に埋もれる秋にはどきっとしたが、りんとレイジの絆の深さの理由も納得できた(
ロリコンじゃなくてよかった)。それでも多分りんにとってレイジは父親未満なんだろうなぁ。大人びたセクシーな言動の影で、青木先生に求めているのこそ父親の理想像……って感じだ。叱ってほしがるあたりがとくに。ところでカ
バーはずしてみて吹いた。ちょっとちょっと!
ペンネームに言質をとられた雁さんの実録体験コミック。各界のカリスマに教えを乞う<探訪記>編では
魔夜峰央と
やなせたかしの回が秀逸(でも探訪先はみな素敵な人ばかりだった)、苦行に身を投じカリスマを目指す<放浪記>編では滝修行と
富士登山の回が傑作だった。やっぱりハードな体験ほど面白く、ホット・ヨガや酸素
バーとかの流行りものはフーンで終わってしまうのだが、若手芸人でもないのに無理はさせられない。そもそも読者が雁さんに望んでるのはストーリー漫画なんじゃ……? とか思ったりもするわけだが。
人気ブログが単行本化。ボケつづける子どもたちにひたすら突っ込む母の姿をイラストと共につづる爆笑ほのぼの育児ブログは前から読んでいた。ホントに笑いが止まらない面白さなのだが、本になるとちょっと魅力半減かな……2段組でイラストと文字が小さいので。でも寝転んで読めるから本はいいな。キャラでは三女のチーちゃん(あだ名:社長)がいちばん好き。あぱち! あぱち! ネタでは長女と次女の
ごっこ遊びが思い出すたびに笑えるだわよー。
深夜にやってるアニメ版をときどき観ている。もう原作に追いついてしまったの? この巻の話をいまちょうど放映しているね。1話を30分にしてちょうどいいときと密度が濃いとき、間延びして感じられるときがある。マンガのコマの中で流れてる時間を現実の時間に当てはめるのはかなり難しいんじゃないかと思う、とくにこの作品においては。原作そのままとエピソード追加&アレンジの匙加減も。「自分ルール」はアニメ版が、「幼なじみ」はマンガ版のほうが好み。