読了本・コミックス

リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)

イギリス紳士とはまた違った、色気ただよう素敵なイタリア紳士たちがもてなしてくれるレストラン。落ち着いた雰囲気のなか繰り広げられる人間模様は洒落ていてとても心地よい。ソムリエのジジが好きだなぁ、可愛くて切なくて。クラウディオとちょっと区別がつかないときもあるけど（クラウディオのほうがたおやかな感じ、でも中年男性にこの形容詞はどうなんだ）。描きおろし短編「休日の昼食」もすごくよかった。
今気づいたんだがこの話、完結しちゃってるんだ！　第一巻だとばかり思い込んでいた。続かないのか……。９月からの新連載は台風娘ニコレッタ抜きなのかな？　傷心をなぐさめるためにリスパラ特集掲載のエロティクスＦ最新号買おう……。絶版中の既刊も後日小学館から復刊されるそうなので楽しみだ。

君に届け 1 (マーガレットコミックス)

不吉な容姿と呪われそうな雰囲気から“貞子”とあだ名され、同級生から遠巻きにされている黒沼爽子。でもほんとうは健気で前向きで皆と仲良くしたいと思っている普通の女の子なのだった……かなりずれてはいるけれど。マーガレットコミックス読んだの久しぶり、だが思いっきりツボをつかれた。とにかくヒロインがエキセントリックなので（ネムキ系？）普通の青春ラブストーリーになりそうでならない。そこが妙に面白い。気になるのはフランス人形の動向だ。実は策士なのか？　ウブコントもいいけど風早少年、いざってときは爽子を守ってくれよ。

WAKIWAKIタダシさん 1 (バンブー・コミックス)

WAKIWAKIタダシさん 2 (バンブー・コミックス)

世の中の人すべてがまっすぐな背筋になりますように、と初詣で願うタダシさんは凄腕の整体師。歪んだところや曲がったものに我慢がならず、問答無用でたちどころに矯正してしまう。タダシさんのテクにみんながメロメロになるのが我がことのように嬉しかったり、金子トモちゃんの妄想家っぷりに脱帽しつつ大笑いしたり。毎回ネタ出しに苦労してたみたいだけど、その甲斐あってマッサージもの（そんなジャンルがあるのか知らないが）の中でもかなり面白い作品になったと思う。完結したのが惜しまれるほど。カバーをはずすと後日談的おまけが載っててちょっと嬉しい。