４コマや軽いノリの作品しか読んだことがなかったから、
私屋カヲルってこういうのも描くんだなーと驚きつつも、かなり楽しめた。あざといまでにロリ・エロ・萌えな要素を盛り込んでいるが、それがただの記号に終わらずちゃんと物語を豊かにさせている。小気味いいテンポ、たくみな心理描写、ドラマティックな引きもあって、とにかくマンガとして面白いのでロリ属性ない人でもおすすめ。小悪魔なりんちゃんはめっぽう可愛らしく、新米熱血教師の青木先生との恋の行方もすごく気になる。
順風満帆と思われたベルとノエルの未来に暗雲が立ちこめる。知らぬ間に逆恨み青年の共犯者にさせられていたマーティン卿の明日はどっちだ？ ……面白かったんだけど、エセルとミハエル殿下の件について決着がつくものと思っていたのでいささか肩透かしをくらった感じ。お兄さまを叱ってる場合じゃないだろうエセル！ 怨恨のかたがつくまでお預けなのかな。ベルがまた一人で先走って何かしでかしそうなのが心配でたまらない。
