読了本

五代ゆう読破計画・第2弾。執筆するうちに1冊のつもりが2冊、2冊のつもりが3冊と増えていってしまうらしいが、私は大歓迎。端正な文章を書く人だし、物語の骨格がしっかりしているから、どれほど書き込んでも中だるみしたりバランスが悪くなったりしないと思う。長編だけでなく短編も巧いけど。アンソロジー<異形コレクション>に掲載されたのが1冊にまとまらないかな。男勝りの美しい女海賊、神秘の<海獣>を身に宿す姫巫女、陰謀をめぐらす妖艶な悪女……個性的なキャラに加えて縦横に張られた伏線と散りばめられた謎の多さにわくわく。先が楽しみだ。下巻まで揃えてあるからいいものの、リアルタイムで刊行待ってたら悶絶しただろうな。