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沈夫人の料理人 4 (ビッグコミックス)

沈夫人の料理人 4 (ビッグコミックス)

李三を楽しそうにいぢめる沈夫人。これがフツーのSMと違うのは……どこなんだろう? 李三は精神的苦痛を与えられるほどに“奥様を”喜ばせようと奮起するのだから、これはMとはちょっと違う気がする。彼にとって奥様は神にも等しい。女神に骨身を惜しまず仕えようとする姿には宗教的なストイックさを感じる。奥様のほうは、怒りにまかせて難題をふっかけているだけならただのヒステリーだけど、実はほとんどが芝居。李三に試練を与えてさらなる高みに登らせることにより、自らはさらなる快楽を得るのだ。崇高なまでに貪欲な原始の女神の姿。第53話のコォダタンってガーダスープのことだよね、あれは手早く出来てうまい!