意を決して
シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス)、
シグルイ 5 (チャンピオンREDコミックス)、
シグルイ 6 (チャンピオンREDコミックス)をまとめ読み。え、えぐい……えぐすぎる。でもページをめくらずにはいられない。透ける筋肉やはみ出る内臓は解剖学の本読んでるつもりでやりすごせても、体育会系のストイックかつ男色ちっくな独特の雰囲気にはあてられてしまう。御前試合までなかなかたどり着かないのはちょっともどかしくもあるが、6巻のラストはトラウマになりそうだった。うどん玉って……! 近藤涼之助もショックだった。瞳を潤ませて未来を見つめていた少年が次のページでは……無惨やな。
Webコミック誌スピカで連載中、美形ぞろいの花屋三兄弟(……ではないらしいが)とお客さんが繰り広げる優しく温かな物語。しっかりした読み応えがあってかなり面白かった。園芸知識の確かさも好印象。パリジャン兄ちゃんの可愛いフラワー・アレンジメントもいいが、私はやっぱり苗と鉢物が専門の肥後武士イチオシなので第二回の
ビオラの話が好きだ。回想のお姫さま羽菜ちゃんについては今後語られていくようなので楽しみ。
基本はギャグな遠藤作品の、真面目な場面におけるクールな感じが気に入っている。いっとき流行った(今もあるか)上から見下ろしながらやんわり諭すタイプの説教じみた少女漫画はとても苦手なのだが、遠藤作品の主人公たちは相手から絶妙な距離をとりつつも正面から向かい合って鋭い一撃を繰り出してくる。さらに相手がどれほどしょーもないヤツでも追い詰めすぎないやさしさがある。だからこそ悠里の実父に対するきっついダメ出しなどにも思わず心を動かされてしまうんだよなあ。