読了本・コミックス

ねこあきない (1)

ねこあきない (1)

これコミックスになってくれて嬉しいなあ。親ばかといいつつ飼い猫ローズ(♂)とつかず離れずのスタンスが気持ちいい。猫は飼い主に対して犬よりクールなもんだと思ってたが、ローズはとても甘えん坊だ。いっぽう飼い主は猫を甘やかさず、場合によっては教育的指導も辞さない。夢路さんにとってローズはペットというよりいたずら息子みたいなもんなのだろう。「猫とわたしも飽きない遊び」、かつおぶしの鼻息ふっとばし、そっと首筋を咬むところで思わず爆笑してしまった。続きが楽しみ。

長い長いさんぽ ビームコミックス

長い長いさんぽ ビームコミックス

涙なくしては読めなかった。ビーム本誌でいちど読んでるんだけどね……。これを描くことは生傷のカサブタになりかけたとこをはがすようなものだったのではと想像されるけども、長年ゆずを描いてきた漫画家としてはかろうじてエンタメに徹することで萎えそうになる気力のつっかえ棒とするつもりだったのかもしれない。また哀しみや喪失感や罪悪感などもろもろのネガティブな感情と折り合いをつけていくのに必要な作業であったのかもしれない。「ゆずとまま6」でちょっと安心した。

ねこめ~わく (4) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

ねこめ~わく (4) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)

最新巻。あら出版社が変わってる。シリーズ既刊もソノラマから順次復刻されるとのこと。描き下ろしとかあるのかしら。猫たちが人間の文明を忠実に守って(るつもりで)生活している世界のおかしな日常を描いたお気楽コメディ。相変わらずシマちゃんクロちゃんは可愛い。「廃墟服」に思わず茶を噴いた。竹本さんもよく考え付くねこんなこと。ヘンリヒが進化管理委員会に疑惑を感じたりで何だかSFっぽくなってきたな。いやもともとSFなんでしょうけど。

チーズスイートホーム(2) (KCデラックス)

チーズスイートホーム(2) (KCデラックス)

サザエさんはお魚くわえたドラ猫を追っかけはしても、多分しょうがないわねえとか言って終わりにするのだろう。だが野良猫も飼い猫も自由に表を歩いていた呑気な時代はすでに過ぎ去り、マンションに被害をもたらす猫は駆除の対象になるのが今の世情だ。まあこの話のなかでは「くろねこ」がひどいことになったりはしなさそうだが。チーも管理人さんには内緒で飼ってるわけで……うーん。仔猫可愛いなーって素直に楽しめない私は負け組かも。