週末のテレビ

NHK金曜時代劇「出雲の阿国」、第1回「かぶく女」。菊川怜演じる阿国の踊りがいまひとつ。そこが肝心なのだからもうちょっと見せ方を工夫してほしい。三九郎役・堺雅人の鼓は迫力があった。「功名が辻」で濃姫役の和久井映見が打ったのよりも巧かったのではなかろうか(と素人目には映った)。阿国はこれから垢抜けていくのかなあ。いずれ絢爛豪華な舞台が観られることを期待したい。有吉佐和子の原作はどんな感じなのだろう。

日テレ「喰いタン」、第1話「事件現場の証拠を食う!?」。コミカルでテンポもだれず最後まで飽きなかった。東山紀之はエキセントリックな探偵をナチュラルに演じていたし。崩れすぎない二枚目半の絶妙なバランス。華麗なMy箸さばきには思わず笑った。1話限りの脇役だけど重要な役どころな寿司屋店主の演技がうまくて話が引き締まったと思う。金田一 少年もいい味出してた。須賀健太くんというのか、名子役だな。次週も楽しみ。ただ京野ことみのキャリア刑事“桃ちゃん”はちょっと浮いてた。

アニメ「蟲師」、第12話「眇の魚」。リアルタイムで観たあと原作読んでビデオを観かえしてまた原作読んで、気づくと休日が半分終わっている。これも蟲のしわざか。色彩も話のトーンも暗めなのにギャグ顔を省略しないスタッフGJ。ぬいの眉毛が薄いとこまで再現されててナイス。白化するから量は変わらなくても薄く見えちゃうんだな(ギンコもたまに眉毛なくなるよね……)。原作でも静かな迫力のある回だけど、声優の演技が加わって深みと余韻が増した。ベテラン土井美加はさすがにうまい。ぬいの最後の言葉が切ない。

◆ねこ蟲の日記
http://www.kanshin.jp/mushishi/?mode=diary&id=31946
蟲師空間は広くて全部まわれないのでスタッフの日記のみいくつかチェックしている。なかでも「ねこ蟲」ことそ〜(略)さんはたくさんヒミツをバラしてくれるから好き。馬越さん描き下ろしのアートランド年賀状、可愛いなぁ。