読了本

チャングム〈1〉宮廷篇 (ハヤカワ文庫NV)

チャングム〈1〉宮廷篇 (ハヤカワ文庫NV)

チャングム2 追放篇 (ハヤカワ文庫 NV)

チャングム2 追放篇 (ハヤカワ文庫 NV)

ドラマ版のチャングムとどういう関係があるのか不明だが、主人公の名前とごく大まかな筋(宮女→追放→医女)のほか共通点はないようだ。しかもエロティックな描写がこれでもかと出てくる。……エロパロなのか? ドラマ版のほうが山あり谷ありでドラマチックだけど、ちょっと品行方正過ぎて、というむきには面白いかもしれない。とりあえず佳徳の行方が気になる。なんだか彼女のほうがヒロインみたいだし。ピカレスクな魅力を感じる。

チャングム〈3〉医女篇 (ハヤカワ文庫NV)

チャングム〈3〉医女篇 (ハヤカワ文庫NV)

追記。3巻の巻末にある訳者あとがきを読んでやっと分かった。これは「大長今」という歴史上の人物を題材にして描かれた多くの作品のうちのひとつなわけか。道理でドラマ版と比べると共通するキャラもごくわずかで、オリジナルな展開がずっと続いたはずだ。司馬遼と山風がそれぞれ秀吉を主役にぜんぜん違う話を書いたようなもんか……。そのへんをあいまいにしたまま3分冊で出すとは、早川もずいぶん商魂たくましいなー。あと佳徳姉さんはやっぱり薄幸のサブヒロインだった。