読了本

十兵衛両断 (新潮文庫)

十兵衛両断 (新潮文庫)

期せずして韓国づいている。江戸時代初期、柳生新陰流李氏朝鮮との間の秘められた因縁を描いた伝奇時代小説。短編5作が収められているがどれも長編一本書けそうな壮大な話だ。文章も流麗。ただ嫌韓なニホヒがするとこはちょっと苦手だな。現代の世情の風刺みたいなのとか、作者の主張が出すぎな感じ。「太閤呪殺陣」が一番面白かった。柳生友景はなかなか興味深いキャラだし、杏姫の生む子の将来も気になる。